万野琴平神社
■ 由来
この神社は、伊奈備前守が慶長年間(一五九六〜一六一五)に万野原の開墾を試みたときに、讃岐の金比羅さんを勧請したのが 始まりです。しかし、水のない所で開墾が失敗に終わると神社も荒廃してしまいました。その後、江戸時代の末期に再び開墾が始まると、再度金比羅さんを勧請 し琴平神社を再興したといわれています。琴平神社は航海安全の神、水神として農業の神とされ、水不足に悩む万野原の人々にとって大事な神社でした。参道両 脇の窪地は、水不足を補う溜池になっていたといわれています。
■ 万野用水取水入口石樋
万野用水は、芝川を取り入れ、すぐ北山用水に合流し、下流で北山用水から分水して万野原にいたる。北山用水への合流点と分水点には、水量を量る石樋が設置されていました。境内の石樋は、横手沢の合流点に設置されていたものです。
■ 弓道場
富士宮市内の主たる弓道家達が所属する琴平神社弓道場は、富士宮市の弓道活動の中心となっており、朝五時から夜十一時まで利用可能で、仕事前に弓を引く方もいるとのことです。